狂ってしまったのは私のせい

今日も襖の向こう側から声がする

きっと　まやかしか私の幻聴でしょう

なぜなら　私が今一番会いたいあの方は

とうの昔に

居なくなってしまったからです

だから　私はあの声に応じない　嘘だと分かるから

もし　

あのお方が　生きていたとしても

今の私には　会うような価値などありません

だから　さぁ早く帰って下さい

もう来なくて良いですよ

だって此所には　貴女の知っている

本田仁は　いませんから

別に何ともないですよ

ホントに

貴女の声を聞き　叫びたくなんてならないし

襖を開け　抱きしめたいとも思いません

別に私は　泣いたりもしません

なぜなら

私は狂っているから

だからさようなら

愛しき貴女よ　もしもう一度会えるのならば

貴女に好きだと伝えたい

その時は大日本も一緒に

笑いあいたいな