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月見夜パロ 本田臨

・・・暗い暗い 古びた部屋の隅で 俺はいつ来るかも分からない兵士達を ただ静かに待っていた

あの日、 俺は仁を川に流した後 自ら 自分の顔を潰し 自首をしたのだ

なぜこんなことをしたのかは 自分でも疑問に思っている・・・

しかし 俺は 後悔はしていない だって

仁を守れるから

顔を潰せば 誰かは分からない 

仁と偽って 自首をすれば

仁は 死刑となる 

そうすれば 正確には 本当の仁は これから普通に生きていくことが出来る

そう 俺は思ったから

これで・・・い・・いん・・だて・・っ


え? なんだ これ

なんかッ 涙がっ 出てくるんだけど・・・

やめっ ちょっ 止まれよ・・・っ

俺は 何で泣いてるんだよ? とまれとまれとまれとまれとまれとまれとまれとまれとまれとま・・

その時だった 静かに目の前の 重い扉が開いたのは・・・

「本田仁 外に出て貰う」

・・・ああ 俺 これから 死ぬんだ ああ そっか

そして 俺は鎖のついた重い足を引きずり ずりずり・・・ と歩いていった

それからのことは あまり覚えていない ただ 静かに 俺は 処刑台へと上った

そして 気づいた

そっか 俺 なんで 涙が出たって

怖いとかは ない ただ もう一度だけ ・・・

そして 膝ををおろそうとする・・・

その瞬間 静かにつぶやく

仁・・・に・・・あ・・・・い・・・・たぃ

それだけだったんだ


終幕