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月見夜パロ3

昔 いつだったか覚えていない頃、

本田仁と本田臨は、 昔、吉原で働いていた

仁も臨も、 そっちの気のある者達の中では 有名な男唱だった

名は偽り 仁は百合と  臨は鈴蘭と名乗った

しかし 二人とも気分屋というか 何というか

それこそ まるで花のように

ただの 飾り物のようになっていた

そんなある日

仁と臨がほんの気まぐれで 酒だけでもついでやろうかと 

珍しく 客人の元へと行くと

その客人は それこそ珍しく 


一人の少女だった


客人を間違えたのではないかと思い 二人は慌てた

すると 少女はそんな様子を見ると

クスクスと笑い ただ静かにこういった

《ああ・・・あなた方が有名な百合さんと鈴蘭さんですか?》

そう 欲のない目で親しげに話してくれた

その少女に 二人はそれこそ 面白いぐらいに


惹かれていった


それにしても 何故こんな所に居るのかと聞いたところ、

・・・どうやら 彼女も行く当てなく 最近売られてきた娘のようで

客人と言うのも まったくの嘘で

ただ 興味半分で 会いに来たようだった


しかし 本当に勇気のある子だと二人は感心した

それこそ 自分たちが出る補償もない中

ばれたらという危険を犯してでも ここまでやってきたからだ

二人は嬉しかった 初めてだった

こんな純粋に自分たちに会いに来た者は


その後 彼女は酷い仕置きを受けたようだった

それでも 二人の所に会いに来た

顔や体の所々に見える アザに 二人は心の中で 

ぐチャ ぐちゃ ・・・・・・ふつふつ

何かが痛むのが分かった


そして また会う度に

彼女のアザの数が増えてくる

二人はそのたびに苦しく 辛くなってくる

そして こらえられなくなり

二人は ついに決心する



その後に二人が起こした事件を 人々はこう呼ぶ


吉原 満月遊女大火災と