深海の温泉

レクとか呼ばれてた人の温泉

桜吹雪が舞うブログパーツ

ブログパーツもガジェットギャラリー

愛したい

哀しくつらい 戦争下

焼け爛れた 地面の上

壊れた玩具の 行く末は

いったいどこへと 向かうのだろうか

「っつ・・・くそ」

哀しくつらい 戦争下

どうやら 俺だけ生き残った


生き残ったと言っても

靴をなくし 足の裏は 傷だらけの ぼろぼろで

歩くたび ずきずきと痛むし

左手の指や手首は イかれてしまった


「・・・ いてぇ・・・・・・」

純粋に自身の痛みを嘆いても

反応するものなどもういない


それを 知ってか知らずか 大日本帝国こと 本田臨はなおも呟く


「まったくよ・・・ 俺はもう 戦いたくねぇっつーのによ・・・」


そう言い 灰色の空を見上げ 目を閉じる


目蓋の中 どれだけ思い出しても 今見えるのは 限られたものだけ



本田仁・・・ 臨は彼を思い出すたび ため息が漏れそうになる

それほどまでに彼は厄介なのだ 主に 惚気などで・・・

女々しくて 自分とは正反対で 争いを嫌い 何よりも 

平和の申し子といわれるだけあり 誰からも好かれてはいた

たとえば 彼の恋人 永善・・・など


永善・・・彼女は仁の恋人であり

自分自身の 想い人でもあった しかし

今は仁のことも考えそのような感情は一切抱いてはいない

彼女は強い 強いがゆえに

自身に似た 多少の狂気も見える

その狂気は 主に仁へと向いているのだろうか よくはわからない

しかし それは 仁も同じだ 彼も多少なりの狂気はある

その 狂気が二人にとっての 愛ならば それでよし

そう それで いいのだ




そして ずっと 目をそらし続けていた 彼女

「・・・・ メイ」


メイ・・・ 彼女は ・・・・ 彼女は・・・・?



わからない 彼女はなんだったのか それは 臨自身にも分かるまい

なぜだろう ただ 彼女に出会ってから 臨は・・・・



愛を 失った それだけは 分かる


「メイ お前は言ったよな 大切だと思うものは 愛護しろってさ」


けどさ 愛なんてさ


いらない

そんなものいらない


それがあってくるしいのかそれがあってつらいなら俺はそんなもの要らないそんなものそんなものそんなものそんなものいらないいらないいらないいらない

いらないいらないいらないいらないいらない

そんなもの いらない


彼は 自身の居場所を 悲しくつらい 戦争下に決めた

それが 彼自身の 大切なものへと向けた 罪ほろぼしだ・・・

それでもだ

それでも 彼は 愛を知りたい

誰か

彼に

愛する意味を教えてほしい

それが・・・ いや そのことが・・・



私 メイにとって 一番の幸せでございます



※メイちゃんについては後日説明します←

一応 私のオリキャラですん