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哀しい話

戦火が ほとばしる 赤い 紅い 朱い  世界で

私が 見たのは



その世界 以上に あかく染まる 貴女の姿でした


今日は 8月 6日

※ここには 女々しい仁さんは いません※


臨「・・・・・・・ きたか」

午前 8時15分 

俺は 久々に出した 愛刀に 少し手をかけて 呟いた



仁「 おはよう 臨 サン 」


気づいたら 俺のすぐ真後ろに 奴は居た

俺は思わず 直ちに奴から遠のき 体勢を立て直し 刀を抜いた

が 奴は 俺が体勢を立て直したころには もうそこには居なかった


仁「マッタク・・・君 また動きが鈍くなったネ・・・・ ねぇ

大日本帝国様様?」

臨「ッチ・・・・ うるせぇよ 知ってて言ってんだろ・・・ 」

仁「あら 分かりマシタか?」

そう言うと 仁・・・ もとい 仁であり 仁でない 奴はコロコロと笑った

その笑顔に とんでもないぐらいに 殺意が沸いたのは 仕方の無いことだろう

仁「オオ・・・怖い怖い そんな怖い目でみないでくださいヨ」

臨「なら 消えろ そして もう二度と出てくるな」

仁「ヒドイですね・・・ でも 私がホントに消えて イイのですカ?」


その瞬間 俺の 前に見える 残像

その残像には あの戦争の 様子が映っていた


そう この仁は


第二次世界大戦の時の 仁だ


いわゆる多重人格と言うものかもしれない

一応俺も 家から出るには 仁と体を共有する必要がある

だが 俺はずいぶんと昔には 家にいるときみたいに ちゃんと体は持っていた

それゆえ 俺は本田臨であり 仁ではない


しかし こいつは違う

こいつは 本当に 仁ではなく 仁であるんだ


仁「ねぇ 臨サン? 何で私が生まれたのか分かりますカ?」

臨「・・・・・。」

仁「おや 分からないのですカ? そうですか

戦いが得意で 人の死を何とも思えない 貴女にはわかりませんk」

臨「五月蠅い!!」

そう俺が 全身から殺気を出し 叫ぶと

仁は 嬉しそうに目を細め クスクスと笑った

仁「ホラぁ~ やっぱり 知っているではないですカ」


仁が 俺の懐に手を 入れた


仁「なぜ 私が居るのカ? 

それはもう一人の私が 貴女のように心を捨てれないから」


仁が 俺の胸元をつつっと 触る


仁「なぜ 私が居るのカ?

それは 臨サン 貴女を守る為」


仁が 自身の小さな刀を取り出す


仁「なぜ 私が居るのカ?

・・・・・ そんなの」

仁が 俺の目を見ないで 微笑んだ




仁「あの方・・・・ 永善さんを 守りたかったからです」



刀が 俺の胸元に 振り下ろされた





臨「ああああ嗚呼ああああぁぁぁああぁァあああああアああ」

俺は 自分の叫び声で 目が覚めた


・・・? 目が・・・覚め・・・・・・え


仁「大丈夫ですか? 臨・・・? うなされていましたよ?」

臨「仁・・・・ 仁なのか?!」


俺は思わず 仁の肩をつかみ揺らす


仁「ひゃぁっ どっどうしたんです? 臨? 私はっ 私ですよ?」

仁は不思議そうに 俺の顔を見ていた


・・・・時計をみる そこには

8月 7日 午前 8時15分を さす 時計が見えた



臨「なっ なんだ・・・・ よかった・・・」

おもわず 柄にもなく 安堵の声を漏らす

仁「さっきから どうしたんです? 臨?」

臨「いや 何でも無い・・・ ただ すこし嫌な夢を見てな・・・・」


そうゆうと 仁は 目を見開き

こう呟いた











仁「何だ 起きてたのですか 臨サン?」


なぜだか 奥の部屋で 永善の悲鳴が聞こえた