勝手な妄想注意←
この村の村長は、とにかく変わっている
どこが変わっているのかとか そんなレベルじゃないぐらいにだ
ずっと昔、 彼奴と初めてこの村で会ったことは今でもありありと覚えている
今居る奴らとは 少し違った雰囲気だったからな
その頃の村長は まだ可笑しくはなかった
詳しく言うと、変な服は着ていたし
ガスマスクも付けていた
しかし その姿が当然であるはずなのに
頭に薄いベールがかかったようになってしまう
俺はこの村に昔から住んでいるわけではない
少なくとも 村長の・・・好きな 彼奴よりは少ない
だから 村長のことも 彼奴が一番知っていると思う
でもさ なんかさ イヤなんだ
彼奴の声
顔
・・・サッパリだ 何だったけな
〈ブルース、どうした〉
あ、 村長だ
「おう、何でも無い、悪ぃな」
この作り笑いはいつまで通用するだろうか
何時まで俺はここに居られるのだろうか
それまでに 何とか
知りたいんだ
お前の顔と 声だけでも
たとえ、お前には彼奴しか居ないと分かっていても
俺は お前について行くのは つらくなってきたんだ